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汲めども尽きない人生を豊かにするヒント

執筆者の写真: 株式会社ひらり株式会社ひらり











汲めども尽きない人生を豊かにするヒント


14年前の震災の経験から、大切なものは

物ではなく繋がりだと深く実感しました。


そして今日の対話の時間も、深い気付き満載の時間でした。


かれこれ6年ほど続く、毎月恒例 

古事記読書会「あめつちのはじめの会」を今夜も

開催していました。


読み進めているのは『新釈古事記伝』。

「受け日」の巻です。


今日は天照大神とスサノヲが受け日を始めんとする

くだりを読みました。



「お姉上は、すべてのものにひかりをお与えになって、

いのちの目覚めと喜びを示してくださることで

言い換えればお姉上のお仕事はにぎみたま(和魂)の

働きをなさることでありましょう。

ところが、私の仕事は,それを「もの」や「こと」の

上に現すことであります。

言い換えれば、私の仕事はあらみたま(荒魂)の働きと

言って良いのではないでしょうか。」


「私の仕事は命を栄させるために、坂を作ったり、

境を作ったり、植物の花がよく咲くようにしたりして、

「もの」「こと」の上に、さき(幸、福)のあるように

することであります。」


・どんな思い、志でそれをしているか?

・どんな行動も、命を栄えさせ、幸に向かわせるためにある

・誰一人欠けてもお互いへの影響し合うことが起こらない。

 誰もが必要な存在。(仏教ではインドラの網)

・同じ道具でも、相手を傷つけることもできれば、

 相手の命を輝かせることもできる。


等々、論理的に伝えようとすると、こうしたことを

物語にして伝えてくれたのが古事記であると、

高校生に教師として人としてのありようを教えて

おられた阿部國治先生もおっしゃっているように思いました。


一人のひらめきが次の他の人のひらめきを呼び、

一緒に水脈を掘りにいき、汲めども尽きない

水の湧き続ける井戸を掘ったような対話の時間でした。


その場の気づき、閃き、豊かさを表現し切れていませんが、

「人は人によりて人となる。」

その究極の磨き合いの美しさを見る時間だったように思います。

これは決してAIとの対話では生れません。


個人的には、

天照大神のあり方があって

スサノヲの命の行動がある。


まず女性性の受容、共感があって、その豊かさを

実感して受け取り満たされたところからの行動がまた豊かさを生む。


その循環で世の中が成り立っていたのだと

生きることの真髄の深さ豊かさに痺れるひとときでした。


共に対話し合いました皆さん、ありがとうございました!

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